Napoleon に寄せて
ナポリオンが9月1日9時43分に旅立ちました。
もう少しで14歳でした。
急でした。
事の起こりは、
前夜隣のRain(さくら児が2年前に拾ってきた猫ちゃん)がうちに訪ねて来たことから。
8月の最終日は、
朝晩がすっかり秋めいて涼しい晩でした。
表のサッシを全開にしていたら、
Rain が初めてやって来て、
にゃお、にゃおと鳴いたのでした。
うちの犬ちゃん達は、
オーストラリアのアウトバックで育った犬ちゃん達で、
自分たち以外の動物は侵入者!
早速ワウワウ吠え出したので窓を閉めました。
するとナポリオンは即外に飛び出して行ったのです。
うちの庭は、
横と裏はフェンスで仕切ってあり、
ドギーフラップから出入り自由ではあるけど、表には行けない。
ナポリオンがワウワウいう以外に物音も聞こえないし、
放っておきました。
しばらくして入って来たナポリオンは、
ものすごい興奮してました。
雷のごろごろを聞けば毎回興奮して、
抱き上げても逃げる、
じっとしていられない、
抱かれて、
また走って、
隅の方に入ろうとする。
全くこの時も同じ状態。
顔の頰の所に黒い点。
直径2−3ミリの黒点。
触ったら血。
Rain に引っ掻かれたのか?
猫の爪は黴菌だらけと聞いていたので、
コロイダルシルヴァーを落とした。
その後も、
落ち着かなくて走り回っていました。
その夜は放って寝ました。
朝6時過ぎに起きました。
ナポリオンは、
裏出口のマットの上に上半身ぐっしょりで寝てました。
ただ事ではありません。
タオル2枚であらかた乾かしました。
顔はパグかのように腫れています。
ついこの間のテディのように顔が腫れていたのです。
すぐにボディプロセスMTVSS を始めました。
1時間以上して、
着替えをし、
みっちゃんに助けを求めるメールをし、
午前中に入っていたセッションをキャンセルしました。
私が離れていた時、
少し歩いていて、
テディが近寄ろうとしたら、
ガウガウと怒られてました。
余りにもぐったりしているので、
Exit Stage Left をしました。
Communion with Earth も共に。
で、傷口あたりにもCellular Memory も。
そしてまたMTVSS!
時々幻惑が見えるのか起き上がってガウガウ。
再びぐったり。
しばらくして伸び伸びをしました。
2回繰り返し。
9時過ぎ位になると隣家の姉が洗濯物を干しに出た模様。
呼んだ。
ちょっとお見舞いに来て。
どうしたん?
とやって来た姉は、
びっくり。
ふたりでボディプロセスをし続けました。
喉の方も腫れていました。
息が弱く、
疎らになり、
眠るように逝ってしまいました。
その後は、
連絡や、
ドライアイスを買いに出たり。
翌日8時には、
ナポリオン大好きの甥が帰って来てくれました。
ドゥバーイの次男士貴にもメールをしたけど、
さくら児には送れませんでした。
士貴がスカイプして来て、
最後のナポリオンを見せました。
士貴は、
泣きながら、
さくら児にも言わなきゃだめだよと。
メールじゃなくてと。
もし、テディに起こったら絶対言ってくれと。
ナポリオンはさくら児の娘ちゃん。
テディは士貴の息子ちゃん。
3日にやっとさくら児と話せました。
そんな気がしたと。
今回日本を離れた時に、
これがナポリオンを見る最後になるなぁと思っていたと。
土に返す前に、
木を買いに出掛けました。
Yew のような大木も良いけど、
ナポリオンの木です。
運転中に、
Crape Myrtle の白い花が目に入って来ました。
元々Myrtle は木肌が好きな木。
お店3件目。
With Love ’Cherie’ が目に入りました。
これしかないでしょ。
Cherie は、An Amazing Girl,
そしてさくら児とも韻を踏んでいます。
購入したのは、
ピンクピンクの Myrtle 。
この小さな体から去って、
1日とちょっと、
もうかちかちになって、
ドライアイスで冷たい2、2kgの体を、
白いクレープのタオルに包まれた小さな身体を、
抱きかかえて、
庭先に汗びっしょりで掘った、
やっぱり小さな穴に連れて行きました。
どう見ても寝ているとしか思えない。
でも、硬直した冷たい身体。
そういえば、
このうちで最後の夜を過ごしている時、
テディを抱えて、
ナポリオンを見てごらんと云っても、
どうしても上の方ばかり向くのでした。
そうだよね。
もうこの小さな体の中には居ないからね。
ナポリオンのハートの辺りに木を置きました。
ここからあのピンクの花を咲かせてくれる?
ナポリオンがあの体から去ってから、
4日経ちました。
あんな小さな体だったのに、
どれだけのスペースを占領していたのか?
なんか家がすっからかんな感じです。
私といえば、
掃除をしたり、
草刈りをしたり、
ほとんどOCDっぽい。
元々か?!
ま、そのうち落ち着くだろう。
身体はなくとも、
ポリさんはいるから。
でも、今は泣かせてくれ。
ありがとう、ナポリオン。
今度はどんな冒険?
いつも云ってたよね、
今度は絶対人間だよねって。
Love you always.
どれ程の人たちが、
私なんてとか、
自分は大したものではないとか、
自分ひとりの力ではとか、
ひとりでは何も出来ないとか、
自分を小さく見積もっていることか?
あの小さなNapoleon,
あの小さな体で凄いものくれました。
どれ程の影響力があったことか?
しかもただ自分でいる事だけで。
あなたはまだ気づいてないかもしれないけれど、
あなたが、ただあなたでいる事が素晴らしいこの地球での貢献だとしたら?
From Nana,
Hirokoxxx